行事報告

【報告】日本アドラー心理学会 第2回北海道地方会(午後の部)終了

【報告】 82日(日)午後の部「目からウロコの勇気づけ子育て」

 今年の北海道地方会 午後の部は「目からウロコの勇気づけ子育て」と題して、シンポジウムを開催しました。シンポジストはパセージを日々実践されている4人のお母さん方です。パセージを受講されて、ご自身の心持ちや対応、お子さんとの関係の変化について発表していただきました。

 

発表では、それぞれの「目からウロコ」のパセージ体験を惜しみなく話してくださいました。その中には、苦労や喜びがたくさん詰まっていました。4人の発表からは子育てに奮闘する姿がよくあらわれていて、会場のみなさんにもアドラー育児の魅力をたっぷりと感じていただけたのではないかと思います。

 

 会場との質疑応答では「みなさん、パセージのテキストで好きな言葉は何ですか?」という質問をいただきました。シンポジストのメンバーも笑顔でテキストをめくります。1-L「子育ての二種類の目標」、36-L「子どもの味方でいる」、30-L「気分がよくなる工夫をする」40-L-1「実践を続ける」などの答えがあげられました。

 

 また、最後に、ご臨席いただいていた野田先生よりコメントをいただきました。「とても良い話を聞かせてもらいました。パセージを終えて半分、そして、パセージプラスが終わって、はじめてアドラー心理学なのです。ぜひ、この地域でもパセージプラスをやって欲しい。パセージプラスが終わると、今回、問題によくあがっていた『感情』の問題は完全にマスター出来ます。アドラー心理学の、社会への広がり、自分の家族だけではなく、子育てが社会・人類全体にとってどういう意味があるのかをよく分ってもらえると思う。」というお言葉でした。

 

 野田先生のお言葉から刺激を受けて、パセージプラスにも、ぜひ挑戦してみたいという方が何人もいらしたと思います。今後、時期をみてパセージプラスを企画していきたいと思います。パセージプラスでの学びを今から楽しみにしたいと思います。

 

 野田先生、参加者の皆さま、シンポジストの皆さま本当にありがとうございました。次回、第3回北海道地方会でお会い出来ることを楽しみにしております。

 

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【報告】日本アドラー心理学会 第2回北海道地方会(午前の部)終了

 【報告】 82日(日)午前の部「なぞの宝島-ジパング」

小雨の降る中、はるこどもクリニック「ままぎゅ~緑地」にて、親子で楽しむ協力ゲーム「なぞの宝島-ジパング」が開催されました。

 

最初に、スタッフ扮する海賊の幽霊たちが、今回のゲームのルールを説明してくれました。個性豊かでユーモアたっぷりの幽霊たち。あまりのリアルさに子どものみならず、大人たちも引き込まれていきました。衣装や小道具、どれも手が込んでいて、その準備の過程が目に浮かびました。

 

そして、幽霊から出た説明・指示は以下のとおりです。

①「情報カード」をもとに口伝えで情報を共有する。カードは自分以外の人には見せられない。

②「6つのオーヴ」を発見せよ。緑地に隠された秘密のオーヴからキーワードを見つけ出せ。

③「アイテム」を発見せよ。宝に辿り着くためのアイテムを見つけ出すのだ。

 

海賊たちの埋めた宝の箱を求め、参加者たちが一致団結、協力のもとゲームをスタートさせました。まず、テントの中で役割分担を決め、作戦会議を開きました。各親子に配られた34枚の「情報カード」をそれぞれ読みあげて行き、地図にキーワードを書き込みました。さあ、情報は出そろった!いざ出発だっ!

 

ちょうど、その頃には雨もあがりました。地図を見ながらみんなで話し合う。それでも、なかなか分らない。そんな時、幽霊に尋ねると丁寧に教えてくれる。幽霊のくせに優しいのだ。幽霊も含めて仲間のように思えて来ました。

指示に従って進んでいくと、徐々にアイテムやオーヴが集まって来ました。アイテムを手に入れた参加者からは「あった!!見つけたぞ!」と喜びの声。

 

ゴーレムの城ではとてもリアルなセットが組まれていました。ゴーレムの城の目が赤く点滅しています。小さな子が泣いてしまうほどの作りです。でも、安心して!泣いた子のお母さんはゴーレムを倒す「氷の杖」を持っている。お母さんがゴーレムを倒しました。お母さん強かったね!

 

それぞれの役割を十分に果たし、アイテムとオーヴを手に入れた参加者たちは、宝の箱を見つけ出すことに成功!リーダーの指輪でカギを開けました。そこから出て来たもの・・・それは巻物でした。巻物に書かれていた言葉こそ私たちの探していたものでした。

 

「・・・・家族は宝・・・・」

 

この言葉をみて、ゲームの本当の意味を知ったような気がしました。本当に感動的でした。

 

 ゲーム後の全体シェアリングでは「ふりかえり」を行いました。「全員の協力で宝を見つけ出すことが出来た。自分には能力があると思えた。」など沢山の感想が聞かれました。このふりかえりこそ、とても重要な作業なのだと思いました。

 

 おみやげにもらった巻物を持ち帰り、部屋に飾りました。見るたびに思うのです。家族の大切さ、感謝をもって日々暮らしていくということの大切さを。このワークに参加できて本当に良かったと思いました。

 

 準備の段階からお手伝いをしてくださったみなさま、ご参加いただいたみなさま、ご協力ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 

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【報告】アドラー心理学講演会終了

 【報告】 8月1日(土)アドラー心理学講演会「家族をとりもどす」 講師:野田 俊作氏

 

 昨年に引き続いて、野田先生を七飯にお招きし「家族をとりもどす」をテーマに講演をしていただきました。このテーマでどんなお話が聞けるのか、とても楽しみにしていました。

 

 冒頭、野田先生がおっしゃいました。「家族はとりもどせない」と。驚きながらも、どうしてそうなのかを注意深く聞いてみようと思いました。

 

 現代社会はニヒリズム、グローバリズム、金融資本主義、共産主義の複合体であり、必然的に家族は崩壊の道を辿っているというのです。

 

 一昔前、人々は生まれ育った家で、家族に囲まれて人生の最期を迎えていました。しかし、現代ではそれすら難しくなって来ている。ほとんどの人が病院で生れ、病院で最期を迎えるのです。

 

 そして、母親たちも社会に出て仕事をするようになりました。子どもと母は引き離され、育児・家庭の崩壊が避けられない時代になりました。なぜならば、工業社会は核家族でなければ成り立たず、それにより家族は家族としての機能を果たさなくなって来ているのです。

 

 政治的な難しいお話が続きましたが、そんな社会の中で、「家族をとりもどす」ためにはどうしたら良いかというところを聞くことが出来ました。それは大げさなことではありません。夫婦仲良く。親子・家族が仲良く暮らすということでした。当たり前のようで、なかなか出来ないこと。これが家族を維持する基本なのだと教わりました。

 

 「家族会議」を設け、本当であれば、全てを家族の「共同の課題」にすることが理想である。「課題の分離」は一時的なものでしかないという言葉が印象的でした。

 

 そして、これを最後に野田先生は講演会は終わりにするとおっしゃいました。今後は次世代の育成に努めたい。パセージやパセージプラスが出来上がった。パセージは本を読むだけでは学べない。お稽古事と一緒で、お師匠さんについて学び続けなければいけないとメッセージを残して下さいました。

 

 夫婦仲良く・家族仲良く暮らすことを持続するのは、難しいことだと感じます。しかし、パセージを学び、実践し続けることで、それが叶うのではないかと思います。これからもパセージを学び、パセージプラスに進む仲間が増えることを願ってやみません。

 

 野田先生ありがとうございました。

 

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