行事報告

【報告】ライフスタイル診断 inクリニック・上ノ国

 2014年112日(日)・3日(月・祝日)

 

「ライフスタイル診断」お絵かきワーク『光と影』が開催されました。講師はアドラー心理学会認定カウンセラー・家族コンサルタントの北風洋子先生です。今回は14名の参加があり、遠くは札幌市、八雲町・木古内町から足を運んでくださる方もいらっしゃいました。

アドラー心理学とアートセラピーを融合した「お絵かきワーク」は今までクリニックで行われたことがありませんでした。それだけに想像はふくらみました。自分が描いた絵を先生が鑑定してくれるのかしら?あなたはこうゆうタイプね。とか診断してもらえるのかしら?など色々考えを巡らせました。しかし、実際のワークは想像とは違うものでした。

まず始めに1枚のシートが配られました。そこに、最近の困ったこと・悲しかったこと・嬉しかったことをエピソードとして書き込みます。相手と私の行動や言葉を表に入れて行きます。その後、黒と藤色の画用紙のうち、好きな方の画用紙を選びました。そして、先に書いたシートの内容で「ネガティブでこんな自分は嫌だな」と感じる部分をイメージとして思い浮かべます。それをクレヨンを手にじっくりと画用紙に表現して行きます。絵は会場のどこで描いても自由です。壁に向かってひとりで描いてもよし。テーブルで描いてもよしです。絵の上手い下手は関係ありません。右手でも左手でもOKです。ヒーリングの静かな音楽が流れる中、1枚目を描きあげていきました。

次に白い画用紙が配られ、エピソードの中の「自分の良いところ・ポジティブな面」もあるはずということで、それをみつけてイメージを描いてくださいとお話がありました。じっくりイメージを描いていく人・シンプルにさっと描き終わる人・沢山の色を使う人、と三者三様でした。

 最後に14枚全て色の違う画用紙が用意され、好きな色を選びました。ここには最初に描いたネガティブな自分と、2枚目に描いたポジティブな自分を統合させたものをイメージとして描きました。

 3枚描きあがったところで、全てを並べてみます。3枚をみてどう感じたかをシートに記入します。そして、一人ずつ3枚の絵をホワイトボードに貼り、エピソードと絵のイメージについてお話をしました。笑いあり、感動ありのエピソードとなりました。

 実際は自分でシートを書き、3枚の絵を描いただけです。先生から「あなたはこういうタイプね」と言われることもありませんでした。「あれ。どうやってライフスタイル診断を?」と一瞬、頭をよぎりましたが、すぐにピンと来ました。「そうか。絵を描いたことで自分の気持ちが整理されて、自分がどういう傾向があるのか、自らが気が付くものなんだ。」と静かに納得してしまいました。

 今まで、沢山のアドラー心理学関連のワークに参加して来て、課題シートと呼ばれるものにエピソードを書き出す作業をして来ました。それに加えて「絵」で気持ちやイメージを表現する今回の体験は、とても新鮮でより自分(人)を理解することが出来るものでした。画用紙やクレヨンの色の選び方、絵の構図、全てがその人の「今」の気持ちを表現してくれます。課題シートだけを使うワークとも異なる、ほんわりと温かい気持ちになるワークでした。

参加してくださった方からは「アドラー心理学に興味があって、今回のワークはアドラー心理学を学び始める良いきっかけになりました。」と感想をいただきました。これからも親子関係プログラム「パセージ」などの開催を予定しています。親子・家族・職場の人間関係での困りごとを前向きに解決していきたい方にもおすすめです。クリニックHPでも行事案内を行っていますので、どうぞご覧ください。

 翌日11月3日(月・祝日)にも北風先生によるワークショップが上ノ国町で行われました。そちらの様子は院長ブログに掲載しております。ぜひご覧ください。

 

お絵かきワーク(クリニック).jpg

 

 

院長ブログにも同講座の掲載があります。

詳しくはこちらのURLをご覧ください。

http://harutaka213.blog62.fc2.com/



【報告】子育て講座のびのび「子どもの行動で困っている方へ」

 20141030日(木)

 実花先生の子育て講座のびのび「子どもの行動で困っている方へ」が3カ月ぶりに開催され、13名の参加がありました。初めて参加された方のためにスライドを使い、分り易くお話をしてくださいました。

 実花先生は、何よりもお母さんの笑顔が大切とお話されました。お母さんはただでさえ、家族の中で「気になる子」のことを一番に考えている。お母さんの頭の中で「気になる子」の比率が多い分、他の家族が「私のこともみて」と感じることがある。まずはお母さんが笑顔で幸せになり、次に他の家族の笑顔、そして「気になる子」の笑顔へつながって行くことがみんなの幸せにつながる。

 そして、お母さんは子どもがお腹の中にいる時から一緒にいるのだから、その子のことを一番よく知る「わが子の専門家」。そんなお母さんと、医療や教育・福祉の専門家が一緒になり両者の知恵を出し合うことが、最もよい。そのことにより、その子本来の姿をみることが出来るようになる。

 子どもの困った行動には必ず「理由」がある。原因を考え、子どもの気持ちに寄り添おう。そして、疲れた時・パニックになった時に落ち着くことが出来る「逃げ場所」を用意してあげるといい。

 また、自閉症などの子どもは自己肯定感が育ちにくい。あたりまえのことではなく、その子に出来たことをほめてあげる。「ほめカード」「ミニ賞状」「ほめノート」を作り活用するなど、問題行動にばかり目を向けるのではなく、その子の良いところを見つけてほめてあげよう。

 悩んでいると、子育ても辛くなってしまうもの。ひとりで悩まずどんどん相談して欲しい。家族や友人はもちろんだが、市町村の専門機関にも気軽に相談してほしい。

 実花先生のお話の後、参加者から感想や質問がありました。「つい悪いところばかり目につき怒ってしまう。今度は良いところを見つけて沢山ほめてあげたい。」「自分へのほめノートをつけてみようと思う。」「お母さんは家族の太陽。お母さんの笑顔が何より大切という言葉が心に響いた。これからも笑顔でやって行きたい。」「今までの療育に加えて今回のお話からもらったアイディアを試して行きたい。」など沢山の感想をいただきました。参加者の方の気持ちが少しでも穏やかになり、お母さんの笑顔・家族の笑顔・子どもの笑顔が増えてくれると嬉しいです。

 次回、実花先生の講座はH27年2月26()14:0016:00クリニック2階にて開催予定です。お子さんのことで悩んでいる。他に相談する前に一度実花先生のお話を聞いてみたいとお考えの方はぜひご参加ください。参加費は無料です。前日までご予約をお願いします。

 

のびのび(実花先生)写真.jpg

 

院長ブログにも同講座の掲載があります。

詳しくはこちらのURLをご覧ください。

http://harutaka213.blog62.fc2.com/

 

 

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