行事報告

【報告】アドラー心理学講演会終了

 【報告】 8月1日(土)アドラー心理学講演会「家族をとりもどす」 講師:野田 俊作氏

 

 昨年に引き続いて、野田先生を七飯にお招きし「家族をとりもどす」をテーマに講演をしていただきました。このテーマでどんなお話が聞けるのか、とても楽しみにしていました。

 

 冒頭、野田先生がおっしゃいました。「家族はとりもどせない」と。驚きながらも、どうしてそうなのかを注意深く聞いてみようと思いました。

 

 現代社会はニヒリズム、グローバリズム、金融資本主義、共産主義の複合体であり、必然的に家族は崩壊の道を辿っているというのです。

 

 一昔前、人々は生まれ育った家で、家族に囲まれて人生の最期を迎えていました。しかし、現代ではそれすら難しくなって来ている。ほとんどの人が病院で生れ、病院で最期を迎えるのです。

 

 そして、母親たちも社会に出て仕事をするようになりました。子どもと母は引き離され、育児・家庭の崩壊が避けられない時代になりました。なぜならば、工業社会は核家族でなければ成り立たず、それにより家族は家族としての機能を果たさなくなって来ているのです。

 

 政治的な難しいお話が続きましたが、そんな社会の中で、「家族をとりもどす」ためにはどうしたら良いかというところを聞くことが出来ました。それは大げさなことではありません。夫婦仲良く。親子・家族が仲良く暮らすということでした。当たり前のようで、なかなか出来ないこと。これが家族を維持する基本なのだと教わりました。

 

 「家族会議」を設け、本当であれば、全てを家族の「共同の課題」にすることが理想である。「課題の分離」は一時的なものでしかないという言葉が印象的でした。

 

 そして、これを最後に野田先生は講演会は終わりにするとおっしゃいました。今後は次世代の育成に努めたい。パセージやパセージプラスが出来上がった。パセージは本を読むだけでは学べない。お稽古事と一緒で、お師匠さんについて学び続けなければいけないとメッセージを残して下さいました。

 

 夫婦仲良く・家族仲良く暮らすことを持続するのは、難しいことだと感じます。しかし、パセージを学び、実践し続けることで、それが叶うのではないかと思います。これからもパセージを学び、パセージプラスに進む仲間が増えることを願ってやみません。

 

 野田先生ありがとうございました。

 

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